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山梨から始め、現在は久留米、能勢のオオクワを中心にブリードしています。
3本目への菌糸詰めを始めました。

この際、自分の詰め限界速度を確認してみようと思い、タイムトライアルをしてみました。
4ブロックを、詰める作業がどの程度でできるか、です。
純粋に詰める作業だけでの時間測定です。

4ブロックを崩した状態で、スタートします。
Type-SSSを使い、1400ccを詰めます。

20151115_2プレス1

測定開始。

20151115_2プレス2




・・・・・
作業中・・・・・
・・・・・






基本、2プレスで作業しています。

まず、ボトルいっぱいに菌糸を入れ、一気にプレスします。
これを11本、繰り返します。

その後、ガイドパイプをセットして、重量を確認しながら残りを入れ、プレスします。
これを11本、繰り返します。

途中、脇目も降らず、作業しているため、写真はなしです。(笑)






・・・・・
作業中・・・・・
・・・・・







はい、終了。

20151115_2プレス3

20151115_2プレス4

1400cc11本を15分くらいで詰められましたね。
どうです。
早いでしょ。

純粋に詰める作業時間だけを、測定しています。
ボトル準備や片付け、ブロック崩しの時間は入っていません。
これが、自分の限界に近いでしょう。
800ccなら、Type-3でも1本当たり同じような時間で詰められると思います。


今回のブロックは少し、水分が多い感じがしました。
重さも、ボトル重量抜き、ボトル肩まで、投入穴あけ付きで、800g程度になりました。
同じように詰めても、水分量や、粒子の粗さで、重さはかなり変わりますから、ロットによって臨機応変に対応するしかないですね。

4ブロック詰め時間15分+準備片付けブロック崩し5分で、合計20分とすると、1時間で12ブロック詰められることになります。
無茶苦茶、早くできますね。
ただ、こんなテンションを保ち続けられるとは思えないけどね。


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【2015/11/18 23:59】 | 2015年プレスマシン
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摩耗の話が出ましたので、ちょっと専門的な話になりますが、私なりにまとめておきます。
歯車の歯面強度と曲げ強度の話です。
言葉を砕いてはありますが、難解な話ですから、工学に興味がある方以外、スルーしてもらっても結構です。

ラックと歯車は、基本的に面で当たっています。
その面の面積が大きいほど、大きな力を受けられます。
φ20のラックと、φ25のラックでは、当然受けられる面積が違ってきます。
面積はφ20で44.7mm^2、φ25で67.4mm^2となり、1.5倍ほどの差となります。
面積に力を掛けた数値は、磨耗量と比例します。

それ以外に歯の曲げ強さと言う要因もあります。
曲げ強さとは、簡単に言えば、歯が折れるか折れないかの強さです。
これが、φ20のラックと、φ25のラックでは、約1.9倍の差があります。
磨耗したって、何年も問題は出ませんが、折れると即使用不可になります。
この差が、Type-3とType-SSSの許容荷重の違いと言っていいでしょう。
φ20のラックと、φ25のラックの許容荷重の差とも言えます。
Type-20、Type-25と言うような表現の方が良かったかもしれません。
歯車の歯面の強さや、曲げ強さは、材質によって決まっています。
こればっかりは、材料の基本的な性質ですから、変えようがありません。
もし、焼入れなどをして、歯面の強さを高めた場合、硬さはアップし磨耗には強くなりますが、逆に曲げは弱くなり、もろく折れ易い歯車になります。
折れるより、磨耗した方が長持ちしますので、愚策でしょう。
焼き入れをしたいとすれば、荷重は小さくても寿命を高めたい場合になら、あり得ます。

あいまいなのは、最大荷重ですね。
いわゆる壊れる荷重です。
最大荷重は、普通、許容荷重の数倍あります。
ただ、最大荷重と言うのは、工学的に設計値として、使用されることはありません。
材料の質や、製作精度、使用環境によって左右されますので、普通は安全率を考慮した許容荷重で計算します。
瞬間的な最大荷重でスペックを書いたら、Type-3(φ20タイプ)で400kg、Type-SSS(φ25タイプ)で、800kgなんて表記もできなくはないです。
測定することはできませんが、おそらく自分ではそのくらいの力を、時々出していると思っています。
テストしてOKだったとしても、設計上、何ら根拠のない数値になりますから、工学的には意味のない非公式な荷重ってことになります。

そんなわけで、Type-3でも、十分すぎる能力は持っています。
Type-SSSの良さは、1400ccをいかに早く詰められるか、それだけに特化したようなマシンです。
贅沢なマシンですわ。

普通に詰めるだけなら、1400ccでも、Type-3で十分ですよ。
軽くて小さくて使い勝手のいいサイズですしね。
最初の1台なら、使い易いType-3をお勧めします。


【2015/09/22 22:29】 | 2015年プレスマシン
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こんばんは
庚午 虫蔵
歯が摩耗すると、空回りして円滑な詰めが出来なくなる印象があります。
僕のところでは昔の三階松さんのは歯が舐めてしまい、スカスカマシーンです(笑)

実用的な詰めに歯の寿命を縮める詰めは
絶対に必要ないと思ってますが。
硬く詰めることに躍起になって
菌糸の本来の持ち味を出せなくなることのほうが問題です。
スペック上、余裕ある設計は作業効率的に欠かせないですが。


Re: こんばんは
ashtaka
虫蔵さん、こんばんは。

どれだけ詰めると、歯がなめるほどになるのでしょうか。
私のマシンは、そこまで歴史がありません。
どれだけ保全しようが、摩耗は進みますから、いつかは向き合わなければならないでしょうね。
10年くらいは持って欲しいものですけどね。

確かに、最近の堅詰めすればいいみたいな風潮は気になりますね。
その銘柄と粒子の粗さに合った詰め加減が重要だと思います。
大は小を兼ねる的なイメージでいましたが、使いやすさは微妙ですわ。
機械工学ばかりじゃなく、人間工学をもっと考えた方がいいかもね。



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前々回、カンタケ粗めとノーマルのハーフ。
前回、TRENO微粒子、B品。
と、詰めてきました。

今回、試したものは、
LEVIN。
LEVIN-G(改)とE-24のハーフ。
タダノヒラタケ粗めとノーマルのハーフ。
この3種。
LEVINは、微粒子のため、ワンプレス600g。
LEVIN-G(改)とE-24のハーフは、ワンプレス570g。
タダノヒラタケ粗めとノーマルのハーフは、ワンプレス530gと、2プレス530g。

いきなり、結果です。(笑)
LEVINが1日ほど回るのが遅いかなと思った程度で、さほど差は感じられませんでした。
3日もしたら、どれもキレイに回っています。
前回のような差もなく、面白味もありませんので写真もなしです。(汗)
実際に使うつもりで詰めていますから、極度な堅詰めはしなかったからでしょう。
それでも、ワンプレスに慣れてきたようで、かなりスピードアップできました。
LEVIN-G(改)とE-24のハーフ。
タダノヒラタケ粗めとノーマルのハーフ。
どちらも、4ブロックで18本できました。
こう思うと、前回の2ブロック5本って異常ですね。
4ブロック単位で、時間も測定してみましたが、ほぼ、25分でしたわ。

ブロック崩しの時間も含まれます。
途中で一息ついている時間も含まれます。(笑)
1本当り1分もかかりません。

Type-SSSは、力が要らないため、楽ちんです。
力の入れ加減をコントロールできるようになってきましたので、使い慣れてきたこともあり、すごくいいです。

余談です。
EXCEEDさんの好意で、今回、初めてLEVIN-G(改)なるものを使わせていただきました。
まだ、販売されていないものです。
もしかすると、これ、いいかもしれません。
EXCEEDさんの銘柄にしては(失礼、謝)、チップが結構粗く、私の理想とする所です。
恵栽園の粗めほど粗くないです。

さらに袋が丈夫になってます。(笑)
くだらないことかもしれませんが、足で踏みつけてブロック崩しをする私としては、重要な要素です。
実績はまだない銘柄ですので、どうなるかは分かりませんけどね。

今回、なぜ、LEVIN-G(改)にE-24をブレンドしたのか・・・。

それは秘密です。(爆)

【2015/05/13 21:54】 | 2015年プレスマシン
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こんばんは
大鍬悶左衛門
4ブロック25分!崩す時間も含めて!

私は2-3倍かかります(休憩なし)。Type3ではありますが、慣れもあるんでしょうか?詰め具合はashtakaさんより軽めなのですが。

因みにプレス機は、メンテが大変にならないように、フル養生で使ってます。

LVG(改)とE24のブレンド理由、今度また教えてください^^

おはようございます^ ^
mustar
使用に慣れてきてType-SSSの威力が発揮のようですね^ ^
使ってみたいですがなにぶん大きさが・・・
詰める時間も短縮出来て魅力的ですね。
LEVIN-G改が気になります^ ^

Re: こんばんは
ashtaka
悶左衛門さん、こんばんは。

ブログで拝見しましたが、思い切り養生してますね。(汗)
そこまでしなくてもいいと思うんだけど・・・。
基本、歯車の部分は消耗部ですから、少しずつ磨耗してくると思います。
他をいくらキレイにした所で、心臓部がやられては、意味ないですよ。
100頭も飼育すれば、1年で元が取れます。
無茶な使い方さえしなければ、かなり長い間もつでしょう。
既に初期モデルから3年以上経過していますが、壊れたと言う話は聞いてません。
ただ単に私が知らないだけかもしれませんが・・・。

壊れたらまた、購入して下さいな。(笑)

ブレンドの話はたいしたことじゃないけど、微妙な話でもありますので、気になるようなら私信下さい。

Re: おはようございます^ ^
ashtaka
mustarさん、こんばんは。

LEVIN-G(改)、いい感じですよ~。(笑)
まあ、、成果が出たわけじゃないけどね。

Type-SSSですが、ようやく使う要領が分かってきた感じです。
かなり楽になりましたね。
もっとも、どれほど、楽になっても、菌糸詰めは嫌な作業ですけどね。(汗)


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今回のType-SSSの詰め実験にて、ワンプレスと2プレスの使い分けを悩んでいます。
全体の堅さの均質性を高めるには、細かく詰めた方がいいのですが、そうすると、底の方の菌の回りが悪くなることがはっきりと分かりました。
底は緩めの方が、菌の回りの均質性は取れると言うことです。

底まで堅くても、長く待てば菌が回りきるからいいのかと言うとそうとも思えないんだわ。
待ちすぎると、上の方から劣化が始まってきているはずです。
あまりにも遅いと、カビにもやられそうです。
底まで菌が回り終えてから、上の劣化が酷くなるまでの期間を、使用できる期間と考えると、長持ちしないことになります。
逆に、堅詰めは、菌の回りが遅いから、底の方の劣化も遅くなるはずです。
上の方の劣化は気にせずに使えば、長く使えていいとも考えられます。

どこで、バランスを取るのか、すごく悩みますね。

はっきりしているのは、その時々によって、詰める理想的な力を変化させなければならないってことです。
粒子と水分と菌力によって詰め加減が変わるのは、当たり前のことなんですけどね。
同じ銘柄でもロットによって変わるでしょう。
ただ、粗めだと500g、微粒子だと600gと考えると、意外と範囲がありますわ。
粗めは少しずつ詰め、微粒子はワンプレスがいいような気もしています。
微粒子の堅詰めは厳禁ってことで。

穴を開けるとどうなるかも気になりますが、私は穴を開ける派ではないですから、どうしようかしら。
何らかの実験は、まだまだ続きそうです。
今後は、幼虫投入用のボトルを作りながらやって行きます。
今回のような無茶な詰め方はしませんので、差が出ないかもしれませんね。


【2015/05/10 21:48】 | 2015年プレスマシン
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こんばんは
大鍬悶左衛門
先般の詰めデータ、非常に面白かったです。堅けりゃいいというもんではないんですね。

私は折角道具を戴きましたが、面倒くさがりなので穴は全くあけておりません^^;でもHS、S、SP+GSP(混合)いずれも、よく回っております。

また新たな実験も楽しみにしています。

こんにちは
まさやん
自詰めする前に検証紹介は、今後の詰めに
非常に役立つ情報でなんとなくイメージ出来ました。
typeー3とでは大分違うんでしょうが
上手く詰めれそうな気がしてます(笑)
PPボトルならどうなっていたかが気になります。
今後の参考にさせていただきます(^^)

Re: こんばんは
ashtaka
悶左衛門さん、こんばんは。

前回の実験ではここまで差が出るとは思ってなかったので、面白かったですね。
実験はいろいろとしてますが、記事に出来るような差が出ていません。


Re: こんにちは
ashtaka
まさやんさん、こんばんは。

お役に立っているといいですけどね。

いろいろと経験を積むことが一番です。
自分の環境でのベストを見つけて下さいね。


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意外とコメは少なかったですね
完全に自己満足だけの世界のようです。(汗)

結果です。
左から、ワンプレス600g、700g、2プレス700g、750g、800gです。
(フタなしボトル重量込みです。)

詰めた直後
20150425_詰めた直後

1日後
20150426_1日後

2日後
20150427_2日後

3日後
20150428_3日後

4日後
20150429_4日後

5日後
20150430_5日後

6日後
20150501_6日後

7日後
20150502_7日後

9日後
20150504_9日後

11日後
20150506_11日後

13日後
20150508_13日後


800gは、アウトですね。
2週間経っても、底の方が回っていません。
750gも厳しいか。
側面は5日程で回りましたが、底面は1週間以上かかりました。
700gで何とか。
ワンプレスと2プレスで、底の方の回り具合にここまで差が出るとは思ってませんでした。
2プレスは、回り具合が2段になっていて、詰め加減の違いがよく分かります。

600gは問題なし。
600gって、超ゆる詰めだったんだけどな。
微粒子だと、相当のゆる詰めしか、成り立たないのかもしれません。
今回の菌床が古いせいかもしれません。
ただ、ここまではっきりと、結果に違いが出ると面白いですわ。

あくまでも古い微粒子の菌床での実験ですから、他の銘柄でどうなるかは分かりません。
前回やった恵栽園の粗めノーマルのハーフだと600gは相当に力を入れないと詰めることができませんでしたしね。
今回の800g並の力が必要でした。
それでも2日でキレイに菌は回りましたよ。


【2015/05/09 06:59】 | 2015年プレスマシン
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Σ(゜Д゜)
うなぎ
マジでっか!?
これは考えないとあきませんなぁ(笑)
って言うても800gは家のでは詰めれません(笑)
空気穴って大事なんだ(笑)


タイプ3予約者
自分で詰める者にとって
(特にこれから自分で詰め詰めする予定の者には)
非常に参考となる話でした。

ここまで顕著な違いが出ると面白いですね。

こんばんは^ ^
mustar
詰める重さ以上に2プレス時の2段の層が気になりました。
通常の詰め加減より硬詰めの方が層になりやすそうですね。
それがどう影響するのかはわかりませんが(^^;;

こんばんは
大鍬悶左衛門
700の1プレスと2プレスの違いが面白いですね!800がここまで回らないとも思いませんでした。やっぱり換気スペースは大事なんですね。

おはようございます
gifunotaka
検証ご苦労様です。

微粒子の場合、800の超固詰めだと酸素が行き渡り難いのですね
程よい加減で詰めて行ったほうが良さそうです。
参考になりました。


Re: Σ(゜Д゜)
ashtaka
うなぎさん、こんばんは。

800gは、普通の菌糸では、ありえませんよ。
ほぼ、水と同等の比重ですからね。
ボトル底が膨らむほど堅いのですから、空気穴も開けられるか疑問です。

Re: タイトルなし
ashtaka
予約者さん、こんばんは。

この結果は、Type-SSSで詰めた場合ですから、Type-3では、ここまで詰められません。
700gくらいなら行けると思いますけどね。

今後ともよろしくお願いします。

Re: こんばんは^ ^
ashtaka
mustarさん、こんばんは。

今までも2層っぽくなったこともありましたが、気にせずに使ってました。
今回の実験で、まだ、回りきっていないのだと実感できましたね。
どこまで回れば使えるのかは、よくわかりませんけどね。


Re: こんばんは
ashtaka
悶左衛門さん、こんばんは。

800gなんて、絶対にあり得ない詰め堅さですから、気にしなくていいですよ。
1プレスと2プレスの違いは、はっきりと分かって、いい実験でしたわ。



Re: おはようございます
ashtaka
gifunotakaさん、こんばんは。

Type-SSSを使って、微粒子を詰めないと800gは、絶対に無理です。
かなり無理して詰めましたから、ボトル底が変形していました。
Type-3では、あり得ない領域ですから、心配無用です。


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