山梨から始め、現在は久留米、能勢のオオクワを中心にブリードしています。
Ashtakaプレスで、上位機種の今後の方向性を悩んでいます。
下位機種のType-3の方は、改善が進み、もう完成領域に入ってきたかなと思っています。
いろんなプレスマシンが出てきましたので、各プレスマシンを交えながら、設計者の視点から、Ashtakaプレスの考察をしてみました。
ちょっと、専門的な話もありますが、できるだけかみ砕いて話してみます。
滅茶苦茶、長文になりますが、お付き合いください。

まずは、ベーシックモデルのType-3ですが、少しずつ強度アップし、今では三階松さんの標準版よりもストロング版に近い強度があります。
圧縮比だけは、適いませんが・・・。
三階松さんのストロング版程度に価格を上げれば、圧縮比を同じくらいにすることは可能です。
過去の問題点も改善が進んでいますし、基本構造もしっかりしていますから、重量もType-3とそれほど変えずに作れそうです。
ただ、ラックや歯車の許容応力を越えた所で使用することになりますから、設計者として踏み切れません。
三階松さんのストロング版のニーズがあれだけあるとしたら、寿命を気にしない方が多いのでしょうか。
寿命は、何千本と詰めない限り発覚しませんから、皆さん、気が付かないだけかもしれませんね。

鉄の丸ラックの許容圧縮荷重ですが、直径20mmで300kg、25mmで500kg、30mmで700kg程度です。ステンレスはこの7割ほどです。
許容荷重と言うのは安全率が含まれていますので、その2倍の力を入れたとしてもすぐに壊れるわけではありません。
摩耗の進行が早くなるだけです。
焼き入れをした歯車を使えば、もっと強くなると思われるかもしれませんが、摩耗には強くなりますが、強度は確実に落ちます。
しなやかさがなくなり、もろい歯になります。
イメージで言うと、陶器のようになると言うことです。
突然、歯が欠けることになりますから、摩耗より怖いです。
無理せずに圧縮荷重を高めたかったら、丸ラックの直径を上げる以外に手はありません。
歯車同士の当たる面積を増やすしかないってことです。
歯車の歯面強度と曲げ強度が計算できる設計者なら、誰でも知っていることですけどね。


最大荷重や、圧縮比を上げたいと思って作ったのが、丸ラック径を25mmに上げたType-SSSです。
皆さんのご協力で、満足できるものができました。
そのType-SSSの方ですが、今後は改善だけしていけば、十分だと思っていました。
とある方から、クマモンさんのような、門型フレームのものは作れないかと相談を受けました。
試しに簡単な図面を書いてみました。

Type-30T_20160601.jpg

門型フレームの構成ですが、クマモンさんのように横並びより、私は縦に並んでいた方が使い易いのではないかと思っています。
私は、ボトルへの菌糸入れ作業をマシンのすぐ横でやりますから、横からボトルが入れられた方が作業しやすいのです。
しかしながら、手前のフレームでボトルが見にくくなるというデメリットもあります。
手前からボトルを入れたい方もいるでしょう。
やや斜めから見て、斜めにボトルを入れれば、問題ないのではと思っていますが、どうなんでしょうね。
慣れの問題のような気もしますけどね。

クマモンさんのマシンの頑丈さは、天下一品だと思います。
圧縮比は三階松さんのストロング版と同等ですが、強度は雲泥の差があります。
最大の欠点は、あの重さでしょうか。
片付けるのが、簡単じゃなさそうです。
体育会系のマシンと言っていいかもしれません。
私が作るとしたら、圧縮比をType-SSS並みに上げて、より軽くしたい所です。

ただ、それがType-SSSより、いいマシンなのかと言う点が、問題です。
門型フレームにすれば、ガッシリとした作りになるでしょう。
Type-SSSより、タワミが少なくなる代わりに、各パーツに力が集中しやすくなりますから、強度を上げなければなりません。
ゆえに、丸ラック径を30mmにすることになります。
そして、ストロークを380mmとし、圧縮比はType-SSSと同等の25倍とします。
結果的に、Type-SSSより、少し大きく、重くなります。
Type-SSSでもそうでしたが、大きいと最初は、使い勝手が悪いですが、次第に慣れてきます。
作業時、手前のフレームが邪魔かもしれませんが、それも慣れるのではと思っています。
価格は、Type-SSSより、やや高く、Type-3の2倍くらいになりそうですね。
それでも頑丈さをお求めの方には、いいかもしれません。
とにかく頑丈で、体重をかけて詰めたい人向けのマシンです。
どこまでニーズがあるものでしょうねぇ。
それなりの数が出ない限り、試作もできませんけどね。
興味のある方いましたら、ご連絡ください。
一緒に試作しましょう。


もし、これが実現したら、機種名称の変更も検討しています。
今までType-1,2,3と呼んでいたものを、AshtakaプレスType-20S-1,2,3とし、Type-SSSと呼んでいたのを、AshtakaプレスType-25S、さらに、丸ラック30mmタイプを出したら、AshtakaプレスType-30Tとしようかなと考えています。
この方が、丸ラック径と機種が連動しますから、わかりやすいでしょう。
SとTは、シングルフレームか、ツインフレームかの違いです。


実際、現在実物がある中で、Type-SSSは、私の知る限りでは、どこにも負けない究極のプレスマシンだと思っています。
私の説明が控えめですから、すごいと思えなかったかもしれませんが、Type-SSSの能力はピカイチですよ。
頑丈さと丸ラック径はクマモンさんのマシンに及びませんが、圧縮比はクマモンさんのマシンよりあり、どこにも負けません。
ただ、クマモンさんのマシンほどではないですが、高価と言うこともあり、試作機止まりになっています。(汗)
まあ、自分の分が作れたから、よしとしましょう。(笑)
大勢の方のご希望があれば、また作れなくないですけどね。


Type-SSSのことを持ち上げてばかりですが、Type-3だって、コストに見合った軽くて非常に使い易いマシンです。
毎ロットごとに改善が進み、今ではすごくいいものになってきています。
Type-3になってからのトラブルは、聞いたことありません。
(もし何かありましたら、遠慮なく言ってください。できることは次期マシンで改善していきます。)
普通に使うだけなら、Type-SSSより使い易いです。
800ccボトル詰めは、Type-SSSと遜色ありません。
1400ccボトルでも、手詰めに比べれば、カルチャーショックを受けるほど、快適になりますよ。(笑)



私なりに各種プレスマシンを比較してみました。
間違っている点がありましたら、ご指摘ください。

丸ラック
クマモン機(=Type-30T)>Type-SSS>Type-3=三階松ストロング版=三階松標準版。

圧縮比
Type-SSS(=Type-30T)>三階松ストロング版≒クマモン機>Type-3>三階松標準版。

上下ストローク
Type-SSS(≒Type-30T)≒クマモン機>>三階松ストロング版≒Type-3≒三階松標準版。

マシン強度
クマモン機(≒Type-30T)>Type-SSS>三階松ストロング版>Type-3>>三階松標準版。

マシン重量
Type-3<三階松標準版<<Type-SSS(<Type-30T)<三階松ストロング版<<クマモン機。

価格
三階松標準版<Type-3<三階松ストロング版<<Type-SSS(<Type-30T)<<クマモン機。


何を優先するかで、自分に合うプレスマシンが決まるでしょう。


【2016/06/05 17:42】 | 2016年プレスマシン
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すごいっ。。。
MINAMI
さすがの考察力ですね。
設計者としての誇りを感じます(^^)

ところで、電気入れて自動化しませんか?
半自動でもいいので。。。

私の為に。。。(爆)

Re: すごいっ。。。
ashtaka
MINAMIさん、こんばんは。

電動ですか。(汗)
設計的にできないことはないけど・・・。
高価になりまっせ。
制御は任せますよ。(笑)

問題は人間の操作によるバカ除けかな。
怪我も心配ですし、ボトルを潰すこともあり得そうです。


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コメント
この記事へのコメント
すごいっ。。。
さすがの考察力ですね。
設計者としての誇りを感じます(^^)

ところで、電気入れて自動化しませんか?
半自動でもいいので。。。

私の為に。。。(爆)
2016/06/07(Tue) 22:58 | URL  | MINAMI #SFo5/nok[ 編集]
Re: すごいっ。。。
MINAMIさん、こんばんは。

電動ですか。(汗)
設計的にできないことはないけど・・・。
高価になりまっせ。
制御は任せますよ。(笑)

問題は人間の操作によるバカ除けかな。
怪我も心配ですし、ボトルを潰すこともあり得そうです。
2016/06/08(Wed) 23:02 | URL  | ashtaka #hr9mqn9g[ 編集]
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